「病院でのバタバタした勤務に少し疲れてしまった」
「もっと一人ひとりの患者さんに寄り添った看護がしたい」
そんな想いを持つ看護師さんの間で、転職先として最近注目されているのが、施設内訪問看護です。
しかし、病院とは設備も体制も大きく異なる施設での仕事。
「実際、どんな1日を過ごしているの?」
「看護師としてのスキルは鈍らない?」と不安に感じる方も多いはずです。

今回は、現役施設内訪問看護師である私が、リアルなタイムスケジュールを解説します。
施設内訪問看護への転職を考えている方は まず情報収集から始めてみてください。
『転職サイト』
施設内訪問看護師の1日のスケジュール
施設の朝は、病院のようなモニター音ではなく、入居者様の穏やかな生活の音から始まります。
大まかな日勤の流れになりますが、全ては「ルート」と言って、1日のスケジュールが組まれている通りに動きます。
入居があったり、往診の時間が指定されていたりします。
病棟とは違い、基本的には決められた訪問やイベント以外で訪問することはありません。
また、夜勤のスケジュールは、日勤業務と違い、「往診」や「カンファレンス」がない訪問だけのことが多いです。
施設内訪問看護師に求められる「本当の専門性」
「施設に行くと手技が減ってスキルが落ちる」と言われることがあります。
それは大きな誤解です。
むしろ、施設では病院とは異なる高度な判断力が求められます。
① 判断力:医師がいない環境での「第一発見者」
施設では、急変時にすぐそばに医師がいません。
そのため、救急搬送が必要か、様子を見て良いのかを判断する「初期アセスメント力」が非常に重要になります。
この判断一つが、入居者様の命を左右することもあります。
② チームの要
看護師は医療の専門家として、介護職や相談員から頼られる存在です。
専門用語を使わずに分かりやすく病状を伝え、現場がスムーズに動けるよう調整する力も求められます。
「寄り添い」とアドバンス・ケア・プランニング(ACP)
施設内訪問看護で大切なことは、「人生の最期の選択を支える」ことにあります。
病院は「病気を治す場所」ですが、施設は「最期まで自分らしく生きる場所」です。
入居者様がどのような最期を迎えたいのか、ご家族はどう考えているのか。
日々のコミュニケーションを通じて、その想いを汲み取っていくことが必要不可欠です。
特に近年重視されている、ACP(アドバンス・ケア・プランニング)において、看護師の役割は絶大です。
例えば、人生の最期を、家族に見守られながら過ごしたい入居者様に対して、ご家族に密に連絡を取りました。
細かな状況も共有することで、お互いが受け止めることができ、死期が近くなったときにお泊まりを提案することもできます。
最終的にその方は、大好きな家族に見守られながら最期を迎えることが出来ました。
一人一人の意思を支えることができるのは、しっかりとACPについて話し合っていたおかげでもあります。
医療的な視点と、生活者としての視点の両方を持ち合わせているからこそ、本人らしい「看取り」を支えることができるのです。
施設内訪問看護師に向いているのはこんな人
当てはまると思った方へ。 まずは求人を見てみましょう。
『転職サイト』
まとめ:あなたの経験が「安心」に変わる
施設看護師の1日は、ルーティンワークのように見えて、実は毎日が新しい発見と「寄り添い」の連続です。
・昨日入居してきてとても元気だった人が次の日関わった時には歩けなくなっていたり。
・入院していた時の情報を見ると食べることが出来ないと記載してあったのに、実際に食事を出すと全部食べることが出来たり。
・痛みを我慢してしまう方に対し、根気よくお話ししたり頼ってもいいということを伝え続けたことで、痛みのコントロールができたり。
病棟での経験が生かされる、病棟では経験できない出来事が沢山あります。
あなたが病院で培ってきた臨床経験やアセスメント能力は、介護の現場では「大きな安心」として還元されます。
もし、今の働き方に疑問を感じているなら、一度「生活の場での看護」に目を向けてみてはいかがでしょうか。
「病院のようなスピード感にはついていけないかも…」と悩んでいる方も、これまで培ってきた臨床経験とアセスメント能力があれば、施設では即戦力として、そして「頼れる医療のプロ」として輝けます。
生活に密着した看護を通じて、新しいキャリアの一歩を踏み出してみませんか?


コメント